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(増補版)133D1/3:気になった事柄を集めた年表(1686年~1688年)

題:(増補版)133D1/3:気になった事柄を集めた年表(1686年~1688年)
...(真を求めて 皆様とともに幸せになりたい)
.
1687年2月、生類憐みの令:
  幕府(5代将軍・徳川綱吉)が、初めて、生類憐みの令
 を出した(生類保護政策)
  この2月の令を初めとして、1709年までに、この令に関
 連する生類保護政策の令は、100通を越える令が出た。
  幕府が、病人、病牛馬の遺棄を禁じ、ついで、捨馬す
 る者への処罰例をあげて、諸国に高札で捨馬禁令を徹底
 させた。
  また、犬の愛護を命じ、江戸町などで犬の登録帳を作
 成させた。
  虫鳥の飼育を禁じ、野鳥獣をも哀れむべきこととした。
  ついで、全国の鉄砲改めを命じ、鳥獣害に対し空砲で
 のおどし以外の鉄砲利用を原則として禁止した。
1687年4月、田畑永代売買禁止
  今まで全国令ではなかったのが、この年に、土地の売
 買を禁止する全国令となった。
  この田畑永代売買禁止とともに、質にとった田畑の年
 貢納入の規定も出した。
1687年、浅草・品川両溜を設置した。
  溜(ため)とは病気になった囚人などを保護する施設。
  江戸の浅草と品川のほか、京都の悲田院村(悲田院・
 ひでんいん、と言えば仏教の慈悲思想に基づいて、貧し
 い人や孤児を救うために作られた施設)
  悲田院村は、悲田院が経営困難から泉涌寺(せんにゅ
 うじ)の寺地に移転し(1645年)悲田院村と称した。
1687年、熊沢蕃山(くまざわはんざん、陽明学者)の「大
 学或問(だいがくわくもん)」が、幕府の忌事に触れ、
 下総古河城内に蟄居された。
  熊沢蕃山は、中江藤樹の門下に入って陽明学を学んだ。
  岡山藩に出仕し、重用された。
  飢饉の折には救済に尽力する。
  また、藩政確立に尽力し、零細農民を救済した。
  治山治水を行い、農業政策も充実させた。
  しかし、陽明学者の点を批判を受け、そして、その著
 の「大学或門」で彼独自の経世論を展開し、幕政を批判
 したのだった。
1687年、令:一人旅の宿泊許可、
  一人旅でも不審がなければ、宿泊を許すように命じた。
1687年、文化:この頃、元禄文化が盛ん。
  元禄文化(げんろくぶんか):特に上方(京都、大阪)
 を中心に展開した町人文化。
  貨幣経済下で、町人の経済力が高められ、経済的実力
 を背景に開花し、華美な生活と遊興娯楽の余裕が町人に
 出た。
  文芸・演劇など、歌舞伎が盛行した。
1687年、文学:石川流宣(いしかわとものぶ、浮世絵師)
 の「本朝図鑑綱目(ほんちょうずかんこうもく)」が刊
 行された。
  本朝図鑑綱目は、浮世草子(小説の一種)で、道中図
 と武鑑(大名や江戸幕府の役人などの名前や石高や俸給
 や家紋など)を記している。
1687年、ダンビア(イギリス)が台風が猛烈な旋回暴風で
 ある事を知った。
1687年、ニュートン(イギリス)が、「自然哲学の数学的
 原理(プリンキピア)を刊行した。
  ニュートンの力学体系を解説した書。
1687年、ニュートンが運動の法則、「万有引力」を発見す
 る。
1687年、オスマン・トルコが、ハンガリーをオーストリア
 に奪回され、没落し始める。
1688年11月、人事:柳沢吉保(やなぎさわよしやす)が、
 綱吉の側用人になる。
  誠実な人と言われている。
  書に、「信アレバ徳アル故二、上意ニモ叶ヒ、家繁昌
 スト見ヘタリ」と記載している。
  南部直政(なんぶなおまさ)も側用人となる。
1688年、演芸:名女形
  この頃、初代の芳沢あやめ(よしざわ)が、上方で名
 女形の評判をとる。
1688年、和算:関孝和(せきたかかず)
  日本独特の発展を遂げた数学の和算は、ことに元禄時
 代の関孝和(1640年頃~1708年)が現れて、かなり高度
 の域にまで到達した。
  少年の頃、吉田光由(よしだみつよし)の「塵劫記(
 じんこうき)」で自習し大成したらしい。
  吉田光由は、「ねずみ算」など遊戯的問題や実用問題
 などを加える工夫を凝らした和算書を出した。
  塵劫記は、掛け算の九九などの基礎的知識や面積の求
 め方など身近な話題で解説し、この一冊で日常生活に必
 要な算術全般がほぼ網羅できた。
1688年、交通:旅人保護政策を発令
  幕府が、旅行中の発病者や死者の埋葬など旅人の保護
 政策を発令した。
1688年、肥料も自給肥料ばかりでなく、効果の高い金肥(
 かねごえ、きんぴ)、すなわち、購入肥料(油粕や魚肥)
 が用いられるようになった。
  しかし、金を出して肥料を買っても、増収分は年貢に
 もって行かれるような原則の働く米の生産にはあまり用
 いられない。
  生産者のもとに利益が残るような商品作物に向けられ
 た。
1688年、唐人屋敷:長崎に唐人屋敷を設けた(1689年説あり)。
  中国人の長崎市内雑居を認めていたが、密貿易の禁止、
 風紀取り締まり、キリスト教伝播防止などで居住を制限
 した。
1688年、中国船来航の制限された(密輸取り締まり)。
  密貿易を阻止するための施策。
1688年、新地開発:大阪堂島に新地(しんち)が開発され
 た。
  河川改修や海辺の埋め立てなどで、新たに造成され開
 けた土地(新地)によって、大阪の町は発展した。
  また、新地が繁栄するため、茶屋、煮売屋、風呂屋、
 芝居小屋などの営業を許可したため、難波(なんば)新
 地、曾根崎(そねざき)新地などが、大阪でも有数の繁
 華街となった。
1688年、出版界の隆盛は貸本屋
  儒書・仏書・神書・医書・往来物など、庶民生活にお
 ける教養・実用・娯楽など、多方面にわたる書籍が刊行
 された。
  この傾向は、元禄へ向かって一層盛んとなり、出版点
 数も元禄初年には、寛文末年の2倍に達した。
  その内容も、好色本を初めとして、俳諧書、物語、名
 所記や、
  役者・遊女の評判記など、庶民の好みに応じた本が増
 加した。
  出版事業を隆盛ならしめた。
  この出版界の隆盛は、貸本屋に依存するところが大き
 かった。
1688年、かぶき者が処刑された。
  大小神祇組(だいしょうじんぎぐみ)の200余人が捕ら
 えられ11人が処刑された。
  これが「かぶき者」の最後であった。
  大小神祇組は、旗本の水野成之が組織し、家臣4人を四
 天王に見立て、綱・金時・定光・季武と名乗らせ、用心
 頭(家老)を保昌独武者と名付け、江戸市中を異装で闊
 歩し、悪行・粗暴の限りを尽くしていた。
1688年、農業:技術の改良
  元禄期の農業技術の改良は、生産力の発達に連なった。
  ただ、改良に関係ある作物は、麦や綿であって、米で
 はなかった。
  つまり、技術の改良が年貢の対象となる米の生産に向
 けられず、商品作物に向けられていたことが重要な問題。
  勿論、米の生産技術も向上している・・が、
  しかし、生産力の発達は、年貢対象外の作物に著しく
 現れている。
  木綿・アブラナ・煙草などの商品作物の栽培は、石高
 制の盲点だった。
  石高制は、米の生産を前提としているため、商品作物
 は十分に把握できていなかった。
1688年、祭り:神田祭、初めて江戸城に入る。
  江戸城内で将軍の上覧を許された。
1688年、令:酒造制限令(しゅぞうせいげんれい)が出さ
 れた。
  幕府は、米価を調整する必要から、大口需要者である
 酒造業に対して制限をした。
  幕末まで、約60回、出された。
1688年、この頃、生類憐みの令で処罰される者が多い(~
 1690年まで)。
1688年、文化:和服の起源、現在のような形の和服の起源
 は元禄期に求められる。
  帯の幅が現在の様に広くなったのも元禄前後である。
1688年、文学:井原西鶴の「一目玉鉾(ひとめたまぼこ)」
 「日本永代蔵」が刊行された。
  「一目玉鉾」は、絵入りの地誌であり、第一巻は北海
 道に、はじまり奥州街道を江戸まで。第二卷は江戸より
 東海道を進んで大井川まで。第三卷は、同じく東海道を
 金谷から大坂「天満豊崎」まで。第四は大阪より瀬戸内
 海を通って長崎・壱岐・対馬・・・
1688年、文学:契沖(けいちゅう、国学者)の「万葉代匠
 記(まんようだいしょうき)」の初稿がなった。
  万葉代匠記は、万葉集の注釈書(徳川光圀の命によっ
 て1683年に着手された)。
  詳細で密な注が加えられており、以後の万葉集研究の
 基礎となった。
1688年、イギリスで名誉革命が起きた。
  実態は名誉でも何でもない。
  酷過ぎる王のため、まったく王側の軍の行動がなかっ
 たため、無血になっただけ。
1688年、フランスが、インドのシャンデルナゴルを占領し
 た。そして、商館を建てた。
  シャンデルナゴルは、インドの東方(ベンガル地方)
 のカルカッタの近くにある。経済的豊かな地。
  このフランスとイギリスはこの地を取り合う。
  悲惨な目に合うのはインドの方々だった。
  1757年のプラッシーの戦いでは、イギリス軍がフラン
 ス・ベンガル連合軍を破る。そして、イギリスが占領。
  イギリスとフランスは、インドの方々からうまい汁を
 吸い続ける。
1688年~1707年、せっせと海外の情報を輸入する元禄期
  元禄文化は、17世紀の終わり頃から18世紀初頭にかけ
 て、元禄時代(1688~1707)に、
  主に京都・大阪の上方中心に発展した文化。
  そして、この文化は、金銀で買い取ったと言っていい。
  日本は鎖国でも何でもない。
  昭和の一時期に、「鎖国と言った知識人(和辻哲郎)」
 のために、鎖国があったように、日本人は誤解し始める
 ・・が、これは間違い。
  盛んに、海外と交易をする国・日本だった。
  日本の金、銀、銅の流出は、当時の世界一の量だった。
  日本の品質も最高に良かった。
  別子銅山を持つ住友本家が、オランダの繁栄を支えた
 言われるくらいだった。
  日本は、『情報』の輸入を重視した。
  西洋事情に関する書物の輸入、
  そして、それを嚥下咀嚼(えんげそしゃく)して、日
 本の知識として、日本版を出版する点数は急増して行っ
 た。
  その嚥下咀嚼する高い知識を、当時の日本人も持って
 いた。
  輸入の1位は絹織物、
  2位が漢籍(かんぜき)などの知識書だった。
  学問も隆盛した。
  その他の輸入品は、木綿、砂糖、茶、香辛料、陶磁器
 などだった。
  「キリシタン禁止令(日本領土獲得の尖兵だったこと
 を、幕府は知っていた)」
  「貿易を一手に幕府に集め、統制下に置いた」
  「日本人の海外渡航を禁止」でもって鎖国と断じるの
 は間違い。
  キリスト教宣教師は、本国へ、「日本より先に中国の
 領土獲得行動をする方がよい」と報告している。
  また、幕府は、言論の自由を封殺するようなことを行
 っていない。
  そして、当時の日本は、中国や朝鮮に比べて、交易と
 情報交換を享受する自由を、相当程度、手にしていた。
..
 (詳しくは、以下のブログへ。そして、宜しければ、
        このブログを世界へ転送してください)
  http://blog.goo.ne.jp/hanakosan2009
または
  http://d.hatena.ne.jp/HACHI2009/
by suba28 | 2015-06-16 02:33 | 皆様とともに 幸せになりたい


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