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感動したアフガニスタンの医師の方の話(医療人)

 題:感動したアフガニスタンの医師の方の話(医療人)
...(真を求めて 皆様と共に幸せになりたい)
.
 医師:レシャード・カレッド氏。
 (テレビ放送の聞き書きです。そして、私なりの補填が
してあります。また、聴き間違いはないと思いますが・)
 氏は、「手当て」の日本語に感動したと言われる。
 手を当てるだけで通じあうという素晴らしさを。
 根源にある言葉なのだと言われる。
 氏の故郷は、アフガニスタン。
 医師になる原点は、子供の時に経験したという・・、
 それは、ある情景を見たから・・と、
 だんだん弱っていく病人を、『なんだ、頑張れよ』と励
ます医師。すると、どんどん食べる様になっていったとい
う・・、家族へは、医師は、『そう長くはない』と言って
いたところを聞いていたけれど、そのおじいさんは、励ま
されて元気づけられ、元気になって行った。
 これが、子供の時に見た情景だったのだが、医療の行為
は、ただ、医療の技術だけではなく、また、薬だけではな
いのだと思った。
 『心が備わっていなければ駄目だ』と気付かされた。
 ヒポクラテスは、患者にまず耳を澄ませば、半分は患者
が教えてくれると言っている。
 人と人との信頼が大切で、心なのだと。
 学生時代の事。ある老夫婦との体験がまた指針ともなっ
た。氏は、1969年の19歳の時に来日した。
 下宿する所を探したが、どこも断られた。
 何軒も訪ねたが断られ、残った一軒の家が運よく許され
た。そして、歓迎され、下宿代も取ることをしなかった。
 そして、その方が言われるには、
 君を引き受けたのは『償(つぐな)いと思っています』
と言われた。
 満州からの引き上げの時、引き上げられなくて、迫害に
遭った。
 ある中国人の方が、地下に隠してくれて、救ってくれた。
 そして、日本へ返してくれた。
 そのおばあさんに、その後、会う事ができていませんが、
中国で、その行為が咎(とが)められ、追及されていない
か?、罰せられていないか?と心配し、思っています・と。
 その償いもあって、あなたを留めることにしました・と。
 この恩を、医師として、次の人に返したいとも思ってい
ます・・と、氏は話す。
 お返しを求めないお返しの発想ですと言う。
 私は、ここで、仏教にある『良い行いの話』を思う。そ
れは、良い行いが次の人のよい行いになり、次々と、また、
色々な人へ善い行いが伝わっていく、そして、回り回って
自分に大きな功徳となって戻ってきますという話。善い行
いの社会的な広がりをも教えている。
 氏は、1976年に、京都大学医学部を卒業した。
 そして、島田市民病院へ勤務する。医長にもなった。
 そして、1989年に、海外派遣の話でイエメンへ。
 妻:秀子さんと4年間を頑張る。
 そして、島根で呼吸器科の病院を。その時、以前勤めて
いた所の島田市へ戻って下さいとの陳情が来た。
 それで、大きい病院の決まった時間だけの医療行為だけ
では満足でき無いと思い、島田市で自分の医院を作った。
 その他、介護施設も作った。介護施設は3つの施設を作っ
た。介護施設は、子供の声が聞け、時折、料理のにおいが
香る中に置きたいと思った。
 自分を医療人と名付けた。これは、医者だけではないと
いう意味。医者は、3分の1だと思っている。その他の部分
は、介護人や看護婦などが病人を直しているから。
 この人たちが居るから、医者の技術が生きて来ると思っ
ている・・と。
 いくら仕事をしたから、いくらの報酬を得ているという
話ではない。
 氏の介護施設で、80歳のおばあさんが、柔らかい袋を作
っている。何のために作っているかというと、その袋を握
ると、閉じている手が、だんだん手が開く様に、治ってい
くからと言う。『人の役に立つという当り前が大切』で、
意味があると言う。
 そして、家々が見えるところに生きるのが大切と。ただ
の緑の中が良いのではない。生活の場の中で、その人その
人の役割を持つことが大切だと。
 故郷アフガニスタン、ソビエト軍が侵攻し、150万人が
死に、600万人の難民が10年間に出た。タリバンの内戦。
 2001年にソ連が撤退した後、また、アメリカ軍が来る。
 アフガニスタン攻撃が始まる。
 かつてのアフガニスタンの豊かさが奪われ、平均寿命が
50歳という国の状況にに落ちてしまった。
 難民キャンプにも何度も訪れた。そして、ボランティア
団体が静岡に立ちあがる。カレーズ=地下水。カレーズの
会。カンダハル(アフガニスタン)。
 私は思う、『各人の勝手な正義の思い・考え・誤解から
アフガニスタンに介入している』と。
 氏は、カレーズクリニックを作る。無料で診療を受けら
れる様にしている。年間に36000人の患者を受け付けてい
るという。7割が女性との事。
 アフガニスタンは、10人に1人の女性が出産で死んでい
るという現状。イスラムの厳しい戒律から男性の診療を拒
むということも関係しているという。
 人間だ、皆、人間だの視点ですと。
 そしてまた、『直った人間が、また武器を持って攻めて
来るではないか』と言われるが、治療をする時に、その様
な事を考えたら医療人ではないと。『人のために役に立つ』
。これが、これが基本ですと。
 米軍が、『タリバンにつながっているのだろう』と言っ
て来た事もあったと。
 私は思う。タリバンも人のつながりが当然ある、敵だと
言ってその人を殺すと、そのつながりの人も殺すことにな
る。そのつながりの人が、貴方にとって必要な人・大切な
人なのかもしれないと。
 氏は語る。お産婆さんを教育すると効果がある・と。
 安全のお産が増え効果があった・と。
 産婆さんを教え、その産婆さんが、また、ボランティア
を次々に教えて行くというシステムも作った・・と。(前
記の仏教的考え方)。
 氏は言われる。宗教は人を導くものであり、『人を制限
するものであるのではない』、イスラム教の根源の言葉で
すと。コーランにもありますと。対話を持つことが大切と。
 シャレード秀子さん、妻が死にました、2006年でした。
 また、不幸なことに、ムンタヒリ氏という片腕だった方
も2008年に死んでしまった。自爆テロに遭遇したのだった。
 イスラムの教え、寄り添うことの大切さを教える。
 イスラム教の断食は、食べない人の辛さ、苦しみが分か
り、そして、問われている。自分のものにする1カ月、断食
期間。
 自分にできることは他人に分け与えなさい。医療にも通
じると。
 妻を亡くして、辛く、悲しいが、ソ連の進攻で、蓄えを
すべて出した。地雷を踏みそうになったことも何度もあっ
た・と。
 ムンタヒリ氏も死んだが、ムンタヒリ氏の両親は健在で、
また、ムンタヒリ氏の子供はまともに見ることができなか
ったと言われる。
 ムンタヒリ氏は、救いに出て、死に会ってしまったとい
う。
 画面は、伊久美集落の場面となる。氏は、この集落へ行
く、診療に、肺を患う人を訪れる。声をかける、寄り添う
姿。病気と仲良くして長生きしてと励ます。
 手を合わせ涙をいっぱいためて泣き喜ぶおばあさんの姿。
 ある時、医師の居ない所に居る人が助けを求めて来た。
 そして、その実情を知った。通う様になる。皆が笑顔に
なった。人と一緒に笑う。
 そして、氏は言う。元気な医者から出向くのが普通です
と。出向く必要が医者・医療人の側にある・・と。
 イエメンでも、アフガニスタンでも、日本でも・・と。
 死とは? 立派に成し遂げた結果。楽しく自然のままに
受け入れる。どう生きるかの質が大切です・と。
 『畳の上で死にたい』と言っていたおばあさんの話。
 尿も出ないという最悪の状態になって、あと数時間の命
だろうという方を、畳の上で死にたいというその方を、そ
の方の家に連れて行った。孫が何人も来て、おばあちゃん、
おばあちゃんと声をかける。その声の中で、3日、生き延び
た。そして、笑顔の中で、畳の上で亡くなった。残った子
供たちも笑顔だった。子や孫が、『生きてよ』と声をかけ
た。
 今、子供たちが死や別れを見てない。
 『生きてよ』、『起きてよ』という声の中で亡くなった。
その体験、今の子供にはそれがない。祈りを実感していな
い。自分だけの命ではない。その様な大切な命を実感すれ
ば『いじめも起きるはずがない』・と、氏は言われる。
 9年前に、父・アブドルさんが亡くなった。詩人でもあ
った氏のお父さん。アフガニスタンの心を綴った人でもあ
った。
 シルクロードの貿易が盛んだった頃の話。立派なハサミ
を出された、良く切れるハサミですと、王様は素晴らしい
と言った。しかし、受け取らないと言う。何故か? 針と
糸の方がよいという。切る物より、心も切るかもしれない
から、糸と針で縫い合わせたいのだと。これはアフガニス
タンの心ですと、氏は言われる。
 掟としては、色々な国の人たちが貿易で来る。その人た
ちを受け入れるという国柄。3食あったらその一部を必ず
与えるという国柄。それが文化・貿易・信頼を生む。
 今、武器を与えられ、その反対の状態になっている。
 平和の掟に戻す、これが今、失われている。
 私もそう思います。人と人の関係の中で、助け、そして、
助けられるのです。性悪説ではありません。キリスト教の
性悪説では成り立ちません。
 氏は言われる。日本の『おかげさま』が大切です・と。
日本のこの謙虚さ、頼り頼られ合うの心が好きです・と。
山でも、街でも、それで答えているのが好きです・と。
 氏のお父さんは、日本に来た事がある。『国境なき医師
団だね』と、お父さんは褒めてくれた様な言葉を言ってく
れたと、氏は、謙遜して語る。つき進めて行きたいですね
・と。
 氏は、子供たちの学校造りにも取り組んでいる。今、学
校には、800人の女の子たちが勉学に励んでいる・と。そ
の為、アフガニスタンと行き来していると。針と糸となる
こと、日本とアフガニスタンの針と糸となることを願って
います・・と。
 (参考)『こころの時代』、NHK.Eテレ、番組名:国境
なき『針と糸』、2013・10・5、聞き手:道傳愛子氏。
.
  (詳しくは、以下のブログへ)
URL: http://blog.goo.ne.jp/hanakosan2009 /
URL: http://32983602.at.webry.info/
by suba28 | 2013-10-07 02:10 | 皆様とともに 幸せになりたい


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